インディーゲーム制作チーム「Chilla’s Art」作のホラーゲーム「夜勤事件」の実写映画。
インディーゲームの映像化では以前「8番出口」という作品があり、それは割と良い出来であったため、今回もある程度ではあるものの期待を持って観てきました。
しかし本作は、ゲームの実写化が云々以前に、1ホラー作品としてあまりにも退屈な出来でした。
あらすじ
寂れた住宅街にたたずむ1軒のコンビニ。
古びたアパートでひとり暮らしをする大学生の田鶴結貴乃は、高時給にひかれ夜勤のアルバイトを始める。
日付が変わる頃、彼女は眠りについた街を抜けて橋を渡り、蛍光灯の光だけが頼りの職場に向かう。
店長の指示のもと、品出しや廃棄処理、奇妙な客の対応に追われながら、静かな夜は過ぎていく。
しかしある夜を境に、説明のつかない違和感が店内に現れはじめ、深夜のコンビニは静かに、しかし確実に“何か”に侵食されていく。
単調な脚本
よくわからない上に退屈。
前半と後半に分かれているのですが、意図はわかるものの、後半は前半のトレースといった感じで、恐怖にさらされるのが女子高生から刑事に変わっただけ。
この点だけでもすでに観ていて新鮮味がない。
また、原作となったゲームの方は、あくまでプレイヤーが操作してこそ楽しめるもの。
元々物語が詰めて作られているとは言い難いところもあり、考察に頼るところがあります。
ただ、ゲームとしては、そのように操作性で楽しめるのと考察の余地のある部分が多いからこそ、実況プレイ動画などで人気になった節があるように思えます。
しかし、今回のように一本の映画作品として作る場合、その余地の部分を脚本で埋めていく必要があるわけですが、その辺があまり詰められていないように感じます。
ホラー展開の点においても、起こる怪現象の原因は呪いということになっていましたが、その呪いの設定もどこかからの使い回しのような設定で、原作にあった不気味さが感じられない。
原作準拠の前半も、オリジナルの後半も、初見の段階で新鮮味がなく、退屈さが否めない内容です。
中途半端な再現性
原作に出てくる人やものは一通り出てきていたので、原作をプレイ、あるいは実況動画などを視聴した方なら、そこだけは楽しめると思います。
ただ、全体的に微妙なのも確か。
先輩はイケメンになっているし、コンビニの再現もなんか少し違う。
ゲームでご愛嬌だった粗目のポリゴンも、なまじ実写になってしまった為、映画化の時点でわかっていたものの、ちょっと違うよなと感じてしまいます。
全体的に微妙そうだった分、再現度がどの程度かだけが楽しみなところでしたが、どっちつかずな出来になってしまっていました。
ワンパターンなホラー演出
全て同じ演出。
しばらく無音になったのち、ワッ!と出てくる。
変えるとしても、出てくるタイミングを少し変えてるだけ。
ジワジワ迫ってきたり、想像もつかなかったところから出てきたりという変化がない。
実写化がどうとかいう以前に、1ホラー作品としての演出があまりにも単調すぎる。
総評
あまり大きな期待はしてなかったものの、脚本や演出は単純に退屈な出来であり、再現度も微妙なところで、悪い意味で予想通り。
原作のゲームを知っていたとしてもがっかりな内容であったのではないかと思います。
評価
・評点 ・・・ 2 / 5
・脚本 ・・・ 2 / 5
・演出 ・・・ 1 / 5
・再現度 ・・・ 2.5 / 5


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