なぜシリーズ化した?
「新解釈・三国志」が公開されてから5年、なぜかシリーズものとして公開された第2弾作品。
前作はひどく酷評されており、私も観に行ったのですが、大方で言われてる通りの内容でした。
で、今作なんですが、題材が変わっただけで前作とほぼ変わり映えがしないという有様。
失敗から何も学べないのか?
あらすじ
1800年代中期、260年続いた江戸時代は終わりを迎えようとしていた。
日本の未来を変えるべく立ち上がったのは、のちに「幕末のヒーロー」と呼ばれる坂本龍馬と西郷隆盛だった。
大きな時代の波とともに、数々の革命的な出来事が繰り返され、やがて明治という新たな時代が幕を開ける。
その裏には、誰もが想像できなかった戦いと友情の物語があった。
ブレる世界観
どうしたいのか分からない、中途半端な世界観。
歴史に沿った舞台で物語を展開するのかと思えば、コスプレ喫茶などトンデモ歴史な様相を呈したり、かと思えばまた史実に沿った舞台になる。
トンデモ世界観に振り切って描くのならまだ分かる。
しかし、あくまでもタイトル通り歴史の新解釈ですよというところにしたいのか、歴史に沿った世界観と混同して描かれている。
その辺コンセプトがブレてると感じます。
ワンパターンなギャグシーン
ギャグシーンがワンパターンすぎる。
「今から面白いことするぞ〜」という空気を全開にし、大袈裟におちゃらけながら入り、ダラダラとくっちゃべって、最後は大声でがなりたて、場を濁す。
たまに面白いかもという空気を醸したと思ったら、しつこく同じことを繰り返して場シラけさせる。
これを、場を変え人を変え繰り返すというワンパターンな手法。
「新解釈・三国志」でも、このノリが繰り返されてクドい・しつこい・つまらないと感じましたが、本作でも何の成長や捻りもないままに、同じことを繰り返しているのだから溜まったものではありません。
ギャグ映画として出してるのなら、その辺バリエーション豊かにできないものだろうか?
安っぽい演出
それらしきセットは組んでるが、全体的に安っぽい。
さらに、カメラワークにも工夫がなく、本当にただ写しているという感じ。
安っぽい舞台で稚拙な撮影をしているのだから、視覚的な面白さはほぼ無く、映画としてやる価値を感じられません。
それどころか、テレビドラマとしても成り立つかどうかも怪しい。
やってる内容を加味して例えると、少し凝ったセットを組んでもらったコントというところか?
シリアスシーンは割と良い?
ギャグがメインの作品だと、繋ぎ程度でしかないシリアスシーン。
しかし、俳優陣が場数踏んでる人物が多いためか、そのシーンは割と様になってます。
本格的に歴史モノを作るのには少し足りない感じですが、それこそ少しのユーモアを盛り込んだ幕末を描くのであれば、人選としても演者の実力としても、悪くはないと思われます。
ただ、そのシーンが下手に良く見えてしまうと、稚拙なギャグシーンがより一層ノイズに感じてしまう。
ある意味では、キャストの人選ミスと言わざるを得ません。
こうなるのであれば、真面目ベースで作った上で独自解釈だとか、ユーモアだとかを入れた作品にすれば良かったのではないかと感じます。
テーマ曲
最近の邦画あるある、テーマ曲だけは良い。
本作のテーマ曲は、福山雅治の「龍」。
アップテンポのかっこいい良曲です。
エンディングでこれをバックに、映画のシーンをダイジェストで流すと、不思議と良作だったように錯覚させられます。
騙されてはいけません。
総評
前作もですが、おそらく監督の手掛けた作品である「銀魂」のようなノリで作りたかったのだと思われます。
しかし、あれは原作と、その人気がありきで成り立っている節があるため、オリジナル作品に同じ結果を求めるのはナンセンス。
出てる俳優さんが好きだとか、コントのようなノリについていけるのなら観てもいいかも。
しかし、一個人としては正直、つまらんの一言しか出てきません。
内容も去ることながら、映像などを含む映画作品の質としても、良いとは言えません。
また、前作を観た身としては、変わり映えのしない様相に、より一層がっかりしました。
世に出す作品なのだから、だらだら同じもの作らずに不評だったところくらいは省みてほしいものです。
「身内のりの学芸会」と一部で言われていましたが、自分たちが楽しめてればそれでいいという空気がそこはかとなく感じられる本作は、そう言われても仕方ない出来だと思われます。
評価
・ 評点 ・・・・ 1.5 / 5
・ 脚本 ・・・ 1 / 5
・ 映像・演出 ・・・ 1 / 5
・ キャスト・演技 ・・・ 2.5 / 5
・ テーマ曲 ・・・ 4 / 5


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